事業機会の探査(前編)
ご注意:事前にこのサイトの解説
イノベーションは技術革新ではない だけではない、新たな組み合わせだ
正しいSWOT分析 分析には目的が必要
についてお読みであることを前提にしています。
結構ボリュームがあります、ご承知おきください。
★資料は >>こちらからダウンロードください。
事の発端は、「経営戦略」のセミナーで、策定の例を作るために使った物です。
私のPCのモニターが43インチの4Kモニターであるため、ホワイトボードよりモニター上で作業する方が楽なのです。一人ですし、あとで自分で書いた文字が判別できないと言った事も無いし。
そうすると、何度も同じ事を書くのや書き写すが面倒になり、このような形になりました。
エクセルの表の使い方ですが、青いセルの表示に従い、黄色のセルに入力します。
作業の流れ 「予期せぬ出来事」
まずは取っ掛かりとなる「予期せぬ出来事」からです。
これはドラッカーの「イノベーションと企業家精神」にある、イノベーションの七つの機会で、最も重要とされる項目だからです。
具体的な出来事とは、予期せぬ成功、予期せぬ失敗、顧客、取引先、競争相手の予期せぬ行動等を言います。
この予期せぬ出来事を出発点とした二つ目の理由は、目的を間違う失敗を防ぐためです。勿論間違えをしない保証にはなりませんが、かなり回避できると思います。
と言うことで、最初に「予期せぬ出来事」を列挙することから始めます。
経営者として、リーダーとして当然気になっている事は様々でしょうが、「予期せぬ出来事」の中にこそイノベーションの種が有り、今最もイノベーションが求められているのがビジネス・モデル、そう事業そのものなのです。
1 「予期せぬ出来事」を書いてみる
予期せぬ出来事について書いてください。
成功だけではなく、失敗でもかまいません。勿論予期せぬ外部変化もイノベーションの種だといえるそうです。
次にその「原因」について書きます。そしてそれは社会の変化に起因することではないかチェックしてください。
2 「SWOT分析」
ここでは前のシートで記入した「予期せぬ出来事」を「検討項目」として自動転記し、自分の強みと弱み、機会と脅威に分解して検討します。
一般的なSWOT分析とは異なるかもしれませんが、経営者やリーダーにとって有用な「分析」として考えてください。
このサイトは原則として経営者やリーダーを志す方のために、一人での作業を前提にしています。
同時に答えは私ではなく、皆さんの中にこそあると考えています。
3 「クロス分析」
良い例示とは言えないので恐縮ですが、基本構造は上のような物です。大変重要な場面です、何度も行きつ戻りつ考えを詰めてください。
4 事業機会の抽出
更に事業として成り立つか、どう成り立たせるか考えます。
なぜ大変重要な場面かは、実は左のようなに、戦略的な分岐点だからです。
課題(事業機会)の立て方がその後の方向を決め、ここで言う注意点が単なる脅威の回避か、戦略的逆転ポイントかで重大な差を生むのです。
5 事業機会の整理
事業として成り立つか、どう成り立たせるか文章にして考えます。
なぜ文章なのかは、論理的に成り立つかの検証でもあります。
そうです、文章にして違和感がなくなって初めて説得力が生まれます。
ここでの文章の項目やその並びはその後の展開、 ビジネス・モデルの開発に繋がるように考えました。 取りあえずここで一服!