なぜ増収増益に血道を上げるのか

先日顧問先の社長さんとの会話の中で、なぜ大企業は増収増益に血道を上げるのか、またマスコミもなぜそれを話題にするのか?と質問されました。経済情勢は流動的で計画どおりに行くわけもなく、良いときも有れば悪いときも有るでは無いか。そんなことも分からず短期的な視点ばかりでは損して得取れではないが、長期的な投資や成長など望めないのでは無いか?と言うわけです。

 

本質的には、所有と経営の分離が資本主義の、近代的な企業経営と制度の基本であり、その面では経営を担当する経営者は、短期的な利益で評価されがちであるから。が一般的な答えです。

 

私は、それに加えて、最近は(今世紀に入って)投資家の中でも投資ファンドと言われる組織がより大きな資金を集め、運用している点を挙げました。世界に目を向けると、その大きな運用資金の提供者は個人投資家から機関投資家、更にはより大きな資金運用者(例えば外国の退職年金共済組合)などへと変貌していて、規模や金額は大きくなる一方です。(1980年代は一口2億円、最近は一口100億円)

 

さらに、昔と比べて、運用の決定権はより少数の単なる運用担当者の判断により投資先が決められる実体があります。運用自体はAIをも駆使しているのですが、投資範囲や実際の投資先、投資ファンドの選定は投資ファンドや資金提供組織の担当者が行っているのであり、その各段階ではいわば人の顔を持たない機械的な運用、つまり実績のみでの評価と選択にならざるを得ないのが実体で、より実績・結果重視になるからでは無いか。とお答えをしました。

 

本当はもう一つ、我々の想像を超えてグローバル企業や、毎期増収増益を達成している企業は「本気」で臨んでいるからだとは言えませんでした。なぜか?その時はそれを口にすべきでは無いと感じたからです。機会があれば大企業の本気加減について書くかもしれません。

なぜ増収増益に血道を上げるのか