記憶に残る運命線

(前回書いた)裏腹な運命線で最も印象に残る人は、大変真剣に見て欲しいとも言われ、手相を見ることになった人です。一目見て大きな悩みを抱えているようには見えませんでした。暗い表情で無ければ誰もがうらやむような容姿だったからです。ところが、手を拝見すると、大変綺麗な一枚の葉っぱのような手で、どう見ても異性運の薄い人と真っ先に判断しました。

 

最も特徴的だったのは、生命線から立ち上る運命線がご本人の努力が報われて、満足のいく人生を手に入れたことを物語っていました。ところが三十歳(なんでそう読んだかは記憶にありません)を境に運命線は消えていました。それに加えて二十代は障害線が3本有り、波乱に満ちた人生を示していました。余りにはっきりとした分かり易い障害線だったと思います。

 

私は以上のような点を特徴と判断しました。ご本人は今後に関して特に心配しているようなので果たしてどう告げるべきか、判断すべきか迷いましたが、はっきり判断に迷っていることも告げました。

 

あなたは若くして努力が実を結び、求めた人生を手に入れましたが、その結果は良いことばかりではありませんでした。23歳(二十代初め)頃、26歳(二十代半ば)頃、28か30歳(二十代の終わり)頃に良くないことが有り、その結果、あなたが努力の結果として手に入れた物をすべて手放すことになりました。今は、何一つ残ってはいません。

 

(障害線の間隔からだと思いますが、なぜかその時それぞれの年齢をはっきりと断定したと記憶しています)

 

ただ、ある意味、呪われた運命から解放される、解き放たれたとも言えるかもしれません。少なくも人生はリセットされ、ゼロからやり直すことになったとも読めます。今の私に言えるのはここまでです。

 

勿論他にもいろいろ手相から読み取れることについてお話ししたとは思いますが、記憶に残っているのは以上です。このあと、判断の内容で思い当たることは全てご本人の口から詳細に、教えて貰いましたが今は記憶にはありません。それ以上に鮮明に記憶していることは私が手相を見始めて初めて涙を流し、喜ばれたことです。自分の運命、人生を呪ったこともあったそうですが、これで新たな人生として生きていけると喜ばれました。

 

運命線が良いことばかりでは無いこと、文字通り運命に縛られることもあることを学びました。ただ、実はそれから1年後その方をお見かけしたのですが相変わらず下を向き、うつむいていたのが気がかりです。

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